
月例会発表概要
3年間の日本語教育アドバイザー業務を振り返って
国際交流基金 海外派遣日本語教育専門家
宇田川 洋子
早いもので私が2012年3月に着任してから、もうすぐ3年が過ぎようとしております。
今回はその振り返りと反省を中心にお話をするよう学術委員長からご依頼があったのですが、できるだけ、研究会の会員のみなさまにご参考になるような内容にしたいと思っています。
香港における日本語アドバイザーの業務は多岐に渡ります。そのどれかの関連でお目にかかった方は多いのですが、今回は、国際交流基金派遣の日本語教育アドバイザーの業務全体をご紹介し、みなさまからのご希望やご提案などもうかがえればと思っております。
また、3年間は、香港における日本語学習者減少の問題が顕著に成った時期でもありました。その原因を探ることを含め、香港の日本語学習者の傾向や意識を理解する目的でいろいろな調査を実施し、第10回国際日本語教育・日本研究シンポジウムや香港日本語教育研究会の論文集「日本学刊」でも調査報告を行いました。月例会では、これらの調査結果も、まとめてご紹介したいと思います。